シール印刷大阪府協同組合2019年度(第38回)研修会は『“機械を止めるな”』『熟練オペレーターに聞く・パート1』をテーマに掲げ11月9日(土)OMM会議室(201号室~207号室)で午前9時から大阪会員をはじめ近畿・中国・四国支部会員の他、京都・東海北陸・神奈川・正札・協賛会企業等215名が参加して開催。
午前の部では第29回ラベルコンテスト出展(101作品)作品と第30回世界ラベルコンテスト「Best of The Best」含む入賞作品(8作品)を展示見学と協賛会によるミニ機材展に研修会では最高20社が出展。今年度は環境対応や人手不足に対処する省力化等の関連した製品の紹介が目立った。今回も各社ブースごとのプレゼンテーションとなり各出展会社が従来のカタログを中心とした展示ではなく、動画を中心とした展示が目立った。
午後のセミナー冒頭、湯浅理事長は「会員、会友、他協組、他業態を含め200名を超す会員に参加いただき感謝します。今回も機材展等協賛会員に多大なご協力をいただきお礼を申し上げます。今研修会は皆様方にとって何かのヒントになれば幸いです」と挨拶。続いて柴田哲男技術情報ネットワーク委員長は「第29回ラベルコンテストでは始まって以来大阪協組の入賞がなかったという結果になった。大阪協組の技術力は高いと認識している。本日の研修会で会員企業の技術力が向上し、次回からのコンテストでいい成果を収めることを期待したい」と述べた。

第38回研修会の模様

第38回研修会セミナーの模様

続いてセミナー『“機械を止めるな”』『熟練オペレーターに聞く・パート1』に移り、平圧機担当にアサヒラベル㈱ 中芝紀幸氏、永坂シール印刷㈱ 黒岡久佳氏、西田印刷所 西田清英氏、ラベルック㈱ 山本行雄氏が輪転機担当に㈱丸紀印刷 金光雅志氏、㈲エムユ―プリント 南広大氏の各氏が登壇。坂田康司専務理事が進行役を務め、ラベル製造の準備から印刷、加工まで、作業において留意すべき点や効果的なテクニックを議論した。その中で、蒸着PET基材の印刷時に紙子や擦れなどによって細かい傷がつくといったトラブルの対処方法として、紙の抑えを柔らかい素材に交換したり、養生テープをウエスの代わりに使用することで、回避できる方法などを披露した。
また、インキ壺の脱着方法に関して金光氏は「忘れがちだが、必ずツボネジを緩めた状態でツボを外すし、洗浄すること。機械の仕組みを理解して作業をする必要がある」と指摘した。その他、原紙の通し方・色合わせ・刷り・抜き~カス上げについてそれぞれ議論し合った。坂田専務理事の絶妙な司会進行で非常に盛り上がったセミナーとなり参加者は熱心に聴講最後まで席を立つことはなく進行した。終了後各自今回の研修会についての「アンケート用紙」に記入今後の参考とした。
16時尾崎和彦青年部長の挨拶で第38回研修会は閉会した。
セミナー『“機械を止めるな”』『熟練オペレーターに聞く・パート1』のビデオを公開中

開始時間終了時間内    容
9:00受付開始
(受付後 自由見学)
9:3010:20第29回ラベルコンテスト出展作品見学
ミニ機材展自由見学(19社)
各出展ブース内においてビデオ上映等
10:2012:00ミニ機材展出展会社19社
(会場は3号室~5号室ワンフロア―)
①㈱塚谷刃物製作所
②㈲サンケイビジネス
③リンテック㈱
④岩崎鉄工㈱
⑤㈱サンワコーケン
⑥㈱志機
⑦㈱源祐
⑧三起機械㈱
⑨㈱三條機械製作所 ⑩㈱太陽機械製作所
⑪ウエノ㈱
⑫㈱丸伸製作所
⑬㈱フナミズ刃型製版
⑭㈱和光
⑮丸昌化学工業㈱
⑯ヨシモリ㈱
⑰㈱タカノ機械製作所
⑱HOYA CANDEO OPTRONICS㈱
⑲㈱創風システム
12:0012:50(昼食休憩 自由時間 見学は随時)
(セミナー会場)
12:5013:10特別セミナー:大阪府環境農林水産部
13:1013:20《司会:坂田専務理事》
湯浅理事長挨拶
柴田哲男委員長挨拶
13:20開始セミナー:メインテーマ
「機械を止めるな!!」
サブテーマ『熟練オペレーターに聞く ぱーと1』
13:2016:30「平圧機部門」
①アサヒアベル㈱
②永坂シール印刷㈱
③西田印刷所
④ラベルック㈱
「輪転機部門」
①㈲エムユ―プリント
②㈱北村三昌館印刷所
③㈱丸紀印刷
16:30閉会挨拶
佐藤 一生(青年部部長)